学内外研究連携体制と未来社会創造機構におけるFSSの位置づけ
分野横断体制で社会課題解決に取り組む組織としての機能を強化するため、未来社会創造機構に「Future Society Studio(FSS)」を設置し、社会課題をバックキャスト定義してその解決の具体的方策を見出す機能を抜本的に強化していく。
FSS設置の背景・動機
SDGs(Sustainable Development Goals)に代表されるグローバルな社会課題は、急速かつ多様に深刻化・複雑化しており、より本格的な取組みが求められている。デジタル化、COVID-19パンデミックなどを含めて、このような社会課題は、個々の技術開発の集積では解決することは到底困難である。このような背景のもとで、大学が人文社会系と理系の叡智を結集し、政府機関、産業界、経済界等と共に社会課題解決を推進していくことに、益々の期待が高まっている。本学でもこの責務を果たすべく、分野横断体制で社会課題解決に取り組む組織としての機能を強化するため、未来社会創造機構に「Future Society Studio(FSS)」を設置し、社会課題をバックキャスト定義してその解決の具体的方策を見出す機能を抜本的に強化していく。
FSSでは、社会がグローバルに抱える課題およびステークホルダーである「民」のニーズを把握し、あるべき未来社会の姿をバックキャストして、戦略的に取り組む研究課題・目標を設定する。行政・産業界・経済界等との連携強化を通して、アカデミアの立場で社会課題解決を先導し、あるべき未来社会を共創するシンクタンクの役割を果たす。構成員は人文社会系の教員を主力とし、社会・人のあるべき姿を定めて、政策提言、社会制度改革、研究開発を促す。